紅はるかを持ち込みペーストにしたいというのでその熱い思いに答える事に。
夕方18時過ぎからお茶農家、梨農家、ごぼうかぼちゃ農家、シクラメン農家、私に息子のメンバーで試作の唐芋でペースト作業を開始。
持ち込み込み量は150キロでしたが時間が時間なのでサンテナ一つ分をペーストにする事にしました。
洗浄済みの芋でしたが砂や異物が混入していてはいけないので、さらに2度洗いしてくぼみのあるところを丁寧に切り落として加熱ペースト、殺菌、冷却、冷凍に。
町内の菓子メーカーさんが使ってくれたらさつま町で唐芋の農商工連携になります。
お菓子の原料も安い中国産の芋加工品を使うお店もある中、昨夜完成した紅はるかペーストは正真正銘の地産地消製品です。そして、さつま町産紅はるかの芋で出来たお菓子を販売してくだされば自分達が購入も宣伝もするでしょう。
農業者が加工施設を建設するには投資がいります。技術も機材も入りお金がいります。
菓子メーカーさんも原材料の仕入れ先が原材料卸問屋さんからではなく町内からですから胸を張って地産地消をPRできます。
お互いが仕事の苦労をわかり合い、お互いがいい関係の価格取引が町内でできていけば地域は活性化するでしょう。
さつま町で育てた唐芋をさつま町で加工してさつま町のお菓子メーカーで製品にしてさつま町で販売する物語が出来たら最高ですよね。
そして話題性もあります。
昨夜は農業青年たちと、農商工連携の夢の第1歩の日だったように思います。
「紅はるか」。農業青年とのコラボ、すばらしいことだと思います。農業青年たちも仲間に引き込みましたか。六次産業、農商工の連携が成功することを期待しています。
ボクも紅はるかには、ひときわ想いがあります。
コガネセンガンの開発者、坂井健吉さんとは知り合いだと、知っていますよね。
実は、紅はるかのを作った、開発した吉永優さんもよーく知っているのです。
吉永さんは、都城にある国のサツマイモ研究施設で開発しました。今は、転勤で茨木の研究所に移りました。
紅はるかが出来たとき、KTSテレビの記者をしていて、最初に取材しました。
すばらしい唐芋が出来たとニュースにしました。
その後、まだ売れない頃、吉永さんが鹿屋のフェスティバロに「お菓子の原料にならないですか」と、試作を持ち込みました。
今、フェスティバロでは紅はるかを使い、しかも「はるか」という名のおいしいスィーツを出し、人気を得ています。
その頃、鹿屋の小さなスーパーが紅はるかを売っていたので、吉永さんを連れていきました。焼き芋で、紅はるかと安納芋と並んで同じ値段で売っていました。
垂水の高峠で、軒先に吊るし、高台の寒風で甘みを出す「つらさげ芋」を作っていたので、その芋も吉永さんに渡したので、甘みのテストをしたはずです。
紅はるかのペーストづくりは、楽しみがあります。
なぜなら、地元の農業青年がつくるからです。地産地消、古田さんの頑張りをうれしく思います。
先日、日中韓の唐芋交流で知ったのですが、すでに韓国、中国でも紅はるかを栽培していました。よい芋ができているようです。唐芋に国境はなくなりましたね。
でも、地元産の紅はるかを使ってほしいです。
紅はるかは、千葉県が全国一の産地です。大分県は「甘太くん」、JAいぶすきは「えい太くん」のブランドを確立しています。
ボクは農業青年たちが、紅はるか栽培の技術を高めるよう期待します。
お菓子の原料だと、普通の芋より高い品質を求められます。お菓子やさんもそれを要望するはずです。
紅はるか栽培の欠点もあります。
まず、霜に弱いです。必ず、霜の前に収穫をしないと駄目です。さつま町は、気温が低いので、ことさら注意が大切です。
さらに、おいしい芋をつくろうと、肥料をやり過ぎたら、これもいけません。芋の中にスジが出るのです。こちらのスーパーや特産品売り場で、買った紅はるかにはスジの入ったのが多くありました。
とにかく、ペーストのスタートを嬉しく思います。
新しい挑戦に拍手を送ります。
また、飲みながら話したいものです。
古田さんの応援団、さつま町在住、唐芋の児嶋正明でした。